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□Code Geass 25title
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 1、魔神が生まれた日



「マリアンヌ!!」

「あれ!C.C.やっほ〜♪」

バァン!と勢いよく扉を開け放ち病室に入って来たC.C.は、目の前の人物、マリアンヌの予想以上に元気な姿に目を丸くした。


「お、お前…‥大丈夫なのか?」

不審に声をかければ、彼女は満面の笑みで元気!元気!と笑った
マリアンヌの無事を確認したC.C.は安堵の溜息を吐き出し、彼女のベッドヘ近づく

「あはは、急に産気ついちゃってさ〜〜気付いたら病院で、そっから死闘だったわ!」

参ったー!といい豪快に笑う彼女からは、先程分娩室で小さな命を産み出したとは到底考えられない


「〜…まったく!要らぬ心配をかけるでないっ」

「はーい、以後、気をつけます」

2人は互いに視線を逢わせ、自然と湧き出てくる嬉しさに笑みを浮かべる



「で、閃光のマリアンヌを窮死に追いやったという、魔神は?」


クツクツと笑みを深め辺りを見渡せば、マリアンヌはパァ!と顔を綻ばせた







‐‐‐‐‐

「ほらほら!かぁあ〜〜〜わいいっ!!!でしょ!?」

看護婦によって連れてこられた、まだ生まれたばかりの赤子を見る。今はマリアンヌの腕の中でスヤスヤと寝息を立てている赤子は、まだまだ小さくて、ほんの少し衝撃を加えればいとも簡単に崩れてしまう危うさと、穏やかに眠る表情はとで不思議な感覚を感じさせる


「ルルーシュちゃあ〜ん♪ママでちゅよ〜〜?」

が、マリアンヌはC.C.の気持ちをそっちのけで既に親バカ炸裂中だ。しかも、もう名前決まっているのかと脱力してしまう


「………おい、マリ」

「C.C.、」

マリアンヌに言葉を遮られ、視線を向けれると彼女は己の中にいる小さな存在をC.C.に向けた

「…、え…………」


戸惑うC.C.にマリアンヌは慈愛に満ちた笑顔を浮かべ、大丈夫。といってC.C.は壊れ物を扱う様に丁寧丁寧に自分の胸に抱く。瞬間、腕にかかる確かな重みに驚いた



「…………マリアンヌ、」


「うん?」



腕の中にいる赤子、ルルーシュはいつの間にか起きてキャキャと声を上げる。それを見て、心の奥底の深い所に明かりが灯り、そこから全体に暖かく優しい気持ちが広がってくる














「、ルルーシュ…可愛いな」







マリアンヌは2人を愛しい笑みで包みこんだ









ルルーシュ、ルルーシュ、

産まれた瞬間から、お前は私の絶対的な王!






08.03.10

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