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□白衣の天使様
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 白衣の天使様




春。

桜の花が満開に咲いて気温も暖かく、大変心地よく感じる今日この頃。
僕、枢木スザクの気分も春爛漫である!


理由は、最近骨折で入院している病院で、運命ともいえる白衣の天使と出会ったから!……そう、今でも覚えてる3日前の事だ。



 *



あの時、僕は骨に細菌が入り炎症を起こして激痛に耐えていた。ナースコールを押そうとしても痛みがそれを邪魔して僕は中々去らない激痛に今にも意識が飛びそうだった。
もう、駄目かも…。父さん母さんごめんなさい。と両親に許しを請い、ビッショリと体中に滲む汗が気持ち悪いけど、そのまま意識を手放そうとした。




「、おい!?」


そんな時、フワリと体を支えられ必死に聞こえてくる名前を呼ぶ声に途切れていた意識が少し戻り、薄っすらと瞼を持ち上げた。



「枢木っ!!しっかりしろ!!」

「、」


霞んでいた視界は一気に開け、僕の目の前には心配げに揺れる綺麗なアメジスト。真っ白な陶器の様な肌に艶やかな黒髪。
余りもの衝撃に痛みなんて忘れて、眼前にいる人物が僕には天使に見えてこのまま幸せな場所に連れて行ってくれるんじゃないかな〜、なんて思いながら見つめていたら



「―っいたぁぁあーーっつ!!!?」


「生きてた!」



再び訪れた激痛に悲鳴をあげれば、天使さんはホッと顔を少しだけ緩めて僕の腕を摩る。
痛みによって覚醒した意識は自然と天使さんを捉え、僕はまた瞠目してしまった。



「大丈夫か?今、先生呼んだからもう少し我慢してくれ」



(え、)



「ルルーシュ!患者は!?」



(う、そ)



「せ、先生!こっちです。名前は枢木スザク、どうやら炎症を起こしてしまった様です」



(天使は、…)



「そうか、一応大事を見てレントゲン撮影を。ルルーシュ?」



(女の、ひと)



「分かりました。その後シュナイゼル先生の方に、」



(ちが)



「ああ、宜しく頼むよ」



(…お、おおお)



「ほら、枢木?レントゲン撮るから車椅子に乗」














「男ぉお―――――――!!!!??」





僕の絶叫は病院中に響き渡り、女性だと勘違いしてた天使さん。基、男性であるルルーシュ・ランペルージ看護士さんは顔をこれでもか!と引き攣らせながら「馬鹿が!!!」と一応患者である僕の頭を思い切りグーで殴ったのだ(そんな痛くなかったけど)。

シュナイゼル先生は笑ってたな。



それからというもの、男性だとかどうでもよくて、僕の心は彼、ルルーシュに奪われてしまい、酷くご執着してます。



「献血の時間だ。早く脱げ!」


「え、僕が脱ぐよりルルーシュが脱いだ方が良」

「、献血だっていってるだろう!?お前っ、馬鹿天然もいい加減にしろ!!」


「痛!」


ばこん!と叩かれた頭を摩り、赤くなるルルーシュを上目使いでヒドイな〜。と零しながらも僕の内心は嬉しくて嬉しくてしょうがない。って感じ。(あ、Mじゃないからね?)
ルルーシュが僕に心を許して、こうして分け隔て無く接してくれるのが嬉しいんだ。

あの、男だったの!?発言からルルーシュはまるで般若の如く僕を敵視し続けていたから、ね…



「ね、ルルーシュ?」



意中の彼を見上げれば、ルルーシュは作業をしながら眉を潜め僕をその綺麗な瞳に捉えた。



「ルルーシュ、さ・ん!何回言ったらわかるんだ」


「ルルーシュってさ」


「………何だ」



スッと細められる双眸に僕は身を乗り出し、彼が声をあげる前に服を掴みルルーシュの唇を自分の唇で塞ぎ、ぷぅ、と息を吹き込んだ。
























「僕の事、好きでしょう?」














1週間、ルルーシュとは口聞いて貰えませんでした。



(嬉しいんだか、悲しいんだか)

(ー、俺は悲しいっつ!!)





08.04.02
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
先生なルルもいいけど、看護士なルルも可愛い!
スザクはアタックしまくればいい。で、シュナ先生やらにルルに近寄るの禁止令出されればぉk



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