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□初音ルルにしてあげる!
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 彼女の名前は、
     初音ルル!




(つい、に!ついに来た!!)


ドタバタと急いでリビングに滑り込み、腕の中で大切に抱えている箱を床に置いて、高鳴る鼓動を感じながら厳重に包装されているソレを見つめた。


「…大金叩いて、予約してから3年と2ヶ月と15日!枢木スザク!!ついにやりましたぁーーっ」

バンザーイ!と両手を上げて箱にほお擦りする。うん、本当に長かった……!今思い出すだけでコレの為に随分と危ない橋を渡ったものだ。あの時の苦労を思い出し、ううぅ、と唸ってしまう。
しがない大学院生の僕が手に入る筈が無い遥か彼方にあるモノなんだ。


「…だけど、やっと手にいれたんだ。僕の…………」



箱を丁寧に開き中を見れば色々な機械が真新しく入っており、感動で目頭が熱くなる。そっと機械に彫られている文字をなぞり、愛しそうに呟いた。











「VOCALOID:01」





「初音ルル」


















Hello!Hello!


僕と君との、新しい生活が始まる



08.03.08

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