タイトル未定
□タイトル未定
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「キサカ、お遊びの時間は終わったようだ。」
「カガリ。」
「ドレスは、持っているな?」
カガリは、いつからこんなドレスが似合う子になったのだろうか?
全ては、オーブに為、またウズミ様の為に。
たった15歳の彼女を外交官として立たせ、
そして、各国とも堂々と渡りあっている。
そして今も、立とうとしている。
「あぁ。」
アークエンジェルとザラ隊は、激しく戦闘を開始していた。
そんな中、カガリは思い出す。
他国を侵略しない。
他国の侵略を許さない。
他国の争いに介入しない。
でも、今一度だけ、破っても良いでしょうか?
お父様。
そして、先ほど出会った、アスランを思い出していた。
そしてキラの事も。
「カガリ様、準備は出来ましたか?」
今からカガリは戦う。
その時は、キサカはカガリ様と呼んでいた。
「あぁ。」
そういうと、キサカはカガリの手を取り、歩かせた。
**
「領海線上にオーブ艦隊」
「オーブ領海に寄りすぎているわ。取り舵15。これ以上寄ったら撃たれるわよ。」
そんな緊迫した中、扉が開く。
「ラミアス艦長。」
マリューを呼ぶ声の方を向くと、カガリがいた。
でも、いつものボーイッシュな格好ではなく、女性らしいドレスを着ていた。
「カガリさん・・・?」
そこにいるものは、みんな驚いた。
「転回中のオーブ艦隊より入電」
「接近中の地球軍艦艇及びザフト軍に忠告する。
旗艦らはオーブ連合首長国の領域に接近中である。
速やかに進路を変更されたい。
我が国は武装した船舶及び航空機及びモビルスーツの事前協議なき領域の侵入を一切認めない。
速やかに転進せよ。」
「なに寝言を言っている。」
イザークは、自分に言い聞かせていた。婚約者のカガリがオーブにいるのは知っている。
でも、オーブを戦火に巻き込みたくはないけど、プラントを裏切ったオーブをまだ許せてはいなかった。
それに、プラントの味方をしてくれると思っていたカガリは、連合ともプラントとも手は取り合わないと言っていた。
なのに。ヘリオポリスの件はどうだった?
「繰り返す、進路を変更せよ!!」