タイトル未定

□タイトル未定
1ページ/4ページ



「キサカ、お遊びの時間は終わったようだ。」





「カガリ。」


「ドレスは、持っているな?」


カガリは、いつからこんなドレスが似合う子になったのだろうか?
全ては、オーブに為、またウズミ様の為に。
たった15歳の彼女を外交官として立たせ、
そして、各国とも堂々と渡りあっている。

そして今も、立とうとしている。



「あぁ。」



アークエンジェルとザラ隊は、激しく戦闘を開始していた。


そんな中、カガリは思い出す。

他国を侵略しない。

他国の侵略を許さない。

他国の争いに介入しない。


でも、今一度だけ、破っても良いでしょうか?

お父様。



そして、先ほど出会った、アスランを思い出していた。


そしてキラの事も。


「カガリ様、準備は出来ましたか?」


今からカガリは戦う。
その時は、キサカはカガリ様と呼んでいた。


「あぁ。」

そういうと、キサカはカガリの手を取り、歩かせた。









**












「領海線上にオーブ艦隊」




「オーブ領海に寄りすぎているわ。取り舵15。これ以上寄ったら撃たれるわよ。」



そんな緊迫した中、扉が開く。


「ラミアス艦長。」

マリューを呼ぶ声の方を向くと、カガリがいた。

でも、いつものボーイッシュな格好ではなく、女性らしいドレスを着ていた。


「カガリさん・・・?」


そこにいるものは、みんな驚いた。



「転回中のオーブ艦隊より入電」



「接近中の地球軍艦艇及びザフト軍に忠告する。
旗艦らはオーブ連合首長国の領域に接近中である。
速やかに進路を変更されたい。
我が国は武装した船舶及び航空機及びモビルスーツの事前協議なき領域の侵入を一切認めない。
速やかに転進せよ。」


「なに寝言を言っている。」


イザークは、自分に言い聞かせていた。婚約者のカガリがオーブにいるのは知っている。

でも、オーブを戦火に巻き込みたくはないけど、プラントを裏切ったオーブをまだ許せてはいなかった。

それに、プラントの味方をしてくれると思っていたカガリは、連合ともプラントとも手は取り合わないと言っていた。

なのに。ヘリオポリスの件はどうだった?



「繰り返す、進路を変更せよ!!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ