戦国バサラ成り代わり小説
□銀の瞬き(3)
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俺が平和に大阪から小田原に帰って数日後。
今日も今日とてぐうたらな生活を満喫して小太郎君をお傍に侍らせていると、「入ってもよいかのぉ?」という声がかけられた。
『じっちゃん。もちろんいいに決まってるよー。』
俺を拾い更に生活の一切合財の面倒を見てくれる慈悲深いじっちゃん。
苦しい時・そんな時・頼れるじじぃ。(略してクソジジィだ☆)
もしかして小太郎君にお仕事をさせるつもりなのかな?と思っていると、入ってきたじっちゃんが少し困ったように俺の前に座った。
「銀時よ、実はお主宛にいくつか書状をもらっておってのぅ。
見るか?」
『すいません、俺ここの文字は読めないんで。でもなんとなく想像はつくんで全部断って置いて下さい。』
「うーむ、儂もそうしたいのじゃが、相手が相手じゃからのぅ・・・」
心底困ったように頭を悩ませるじっちゃんに俺は『じっちゃんを苦しめるってどんな奴だ?顔見てみたい。』とポロリと漏らした。
「見てみたい?」
『あ、サルは遠慮しておきます。どうせウンコ投げ機だし。』
「何それ?!って邪魔すんなよ・・・」
幸村君のところで飼われているサルお方から俺を庇うように小太郎君が前に出てきた。
尋常じゃないぐらいの殺気をビシバシと投げ飛ばし威嚇している。
さすが伝説の忍びだね。
『もしかしてじっちゃん、書状の相手って・・・』
「うむ、甲斐の武田が家臣、真田幸村からじゃ。」
『あの真っ黒ワンコ。俺あの子嫌いじゃないけどちょっと病んでるから無理だよー。』
俺に対してはニコニコと笑いながら明るく接してくれるが、自分以外の奴が近づくとなぜか槍と取り出してそれこそ地獄の果てまで追いかけているようだ。(ちょっとどころではない)
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