戦国バサラ成り代わり小説

□銀の瞬き(4)
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『今日も鍋かよ。』

「文句言わないでよぉ〜、これでも僕は君のことを持成してるつもりなんだよ?」

『知ってるよ金ちゃん。なんで丸ごと食材を入れているのに美味しいのかは百歩譲ってスルーするよ。

なんで鍋?』

「鍋を食べると辛いことも悲しいこともイライラも全部消えちゃうんだ。」

『って言ってる傍から食べてるしー!鍋の中身が消えちゃったよ?!ねぇ俺の分はあるの?』

「大丈夫、お代わりならたくさん用意してるからさ。」

そしてまた鍋に食材を入れて嬉しそうにしている金ちゃんことコバヤン。

これでも一応城主らしい。

俺が行き倒れているところを見つけて拾ってくれたらしい。

「天海様にもお礼を言っておいてね。」と言われ出会った天海様とやらはただの変態だった気がする。

お坊さんで金ちゃんのことを一番理解していると言っていたが、どうみても女王様の口マスクバージョンと言ったところか。

俺を見るなり「あぁ!その眼を見ただけでゾクゾクして私の股間(自主規制)」と言い出したので、とりあえず奴の股間目がけて思いきり洞爺湖を投げたのは正当防衛だと俺は声を大にして言おう。

まぁ「グッ・・でもいい!」と言っていた変態には効果が薄かったとも思う。

戦国美食会会員というだけあっていつ食べても美味しい鍋。

何度も言うが丸ごと食材を入れてなぜ旨いんだ?

これは一生かかってもわからない謎だろうな。



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