戦国バサラ成り代わり小説
□銀の瞬き(6)
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一難去って二難。
目の前でいがみ合っている(ミッチーが一方的に)二人に俺は額に手を当て溜息を吐く。
「愁いを帯びた目で儂を謀殺か?もう銀にはすでに何度も殺されておるぞ!」とかふざけている奴マジ殺したい。
「いぃぃぃえぇやぁすぅぅぅぅ!!豊臣を裏切っておいてよく生きていられるな!ここで斬首してやるぅぅぅぅ!!」
もう斬首でも断罪でも何でもいいから・・・
『もう帰ってくれませんか?保護者呼ばないとダメか・・・』
「(銀さん・・・)」
荒縄で縛られている金ちゃんが悲しそうにこちらを見てきたら何とかしたくなっちゃうだろーが!
だがしかーし!
プリンセス金ちゃんはあの二人の後ろに鎮座している。(むしろ転がされている)
あの二人を超えるには一人ではかなり危険だ。
シクシク泣いている金ちゃんを見やりつつこの二人をここで叩きのめせばもう付き纏われないかななんて物騒なことも考えてしまう。
「なら帰ろう銀!白無垢も完成したから前に出来なかった婚礼もできるぞ。」
『オクラより仕事早いなオイ。まず俺は男だから、そこを履き違えてるからな家康君。』
「銀はいつみても美しいな、性別なんて見失ってしまうぐらい。」
『自分の人生を見失ってるよこの人。』
「とにかく大阪城へ帰るぞ。」
『いつの間にか俺の帰る場所を決めちゃったよ。』
「うるさい!拒否は認めぬ!!」
「ハハッ!三成はいつも面白いことを言うな。
よかったら婚礼の儀に参加してくれ。」
『結婚する気満々で誘うのは止めて下さい。』
「大丈夫だ、誘うのはいつでも銀一人だ///」
『照れるな、気持ち悪い。』
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