戦国バサラ長編夢小説
□お母さんと一緒!(5)
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しとしとと雨音が部屋の中で響くそんな日。
珍しく朝寝をしている二人(いつもは日が昇ると同時に目を覚ますのだ)を起こさなければと思い部屋へと向かう。
「佐吉君、朝だから起きようねぇ〜。」
二段ベッドの下でクゥクゥと眠っている佐吉君を揺らせば「うぅん、かあさん?」と言いながら目を擦っていた。(可愛い!)
よしよしと頭を撫でながら体を起こしてあげると意識を覚醒させた佐吉君は「おはようございます。」と言って顔を洗いにトボトボと部屋を出て行った。
さて後残るは竹千代君。
上の段で眠る竹千代君に近づくと。
「ん、泣いたのかな。」
微かにだが目尻に涙の跡を残す竹千代君がちょっと心配。
ゆるゆると揺すって起こしてあげる。
「竹千代君、竹千代君、朝だから起きようねぇ〜。」
「・・ぁ、くっ・・・」
それでも少し苦しげに息を吐く竹千代君におかしいと思い額に手を当てた。
すごい熱だ。
「竹千代君、ちょっとごめんねぇ〜。」
小さな体を抱っこしてベッドから一旦出してあげる。
すると顔を洗い終わった佐吉君が戻ってきた。
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