戦国バサラ小説

□織り姫と彦星
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政宗は部屋に戻ると、さっそく折り紙で飾りを作り始めた。
小一時間程で飾り付けが終わり、自分の文机に立て掛け固定する。
「なかなかの出来栄えだな」
政宗は満足気に笹を見ていると、部屋の襖に人影が映る。
「政宗様、小十郎でございます」
「O.K.入りな」
「失礼いたします」
小十郎がすと襖を開けて部屋に入ってくる。
笹を見つけた小十郎は、そういえば今日は七夕でしたな、と思い出したように言うのだった。
「どうりで成実が浮き足立ったわけですな」
「あれだけ城が慌ただしかったら気付くだろ?」
「先程まで政務の片付けをしておりましたので…」
確かに小十郎の顔を見ると疲労が見える。
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