戦国バサラ小説

□受けは大変よ!?
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「おーい!どこだ政宗!」
元親が俺を呼ぶ声が聞こえる。
「hey!こっちだ」
俺が大きな声で言うと元親はドスドスと足音を鳴らしながら向かってきた。
スパン!
障子の開く小気味よい音がする。
「よぅ、久しぶりだな」
「全くだ。半年も会ってねぇんじゃねぇか?」
俺が言うと元親はにやりと笑い、俺の隣にすとんと座った。
「ははっ!俺は一年の半分は海にいるような男だからな。陸はどうも長くいられないな」
「そんなので国はどうするんだよ」
元親は豪快に笑いながら、弟たちに任せていると答える。
一国の主がこんなだったら、さぞかし弟や家臣たちは大変だろう。
政宗も小十郎に相当の迷惑をかけているはずなのだが、生憎自分のこととなると盲目になるのが世の常だ。
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