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□続・おそろいの
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おまけ。
「一護、これ家の鍵につけてくれ」
新しく発見した店で先着でもらえたウサギ型の鈴の根付。
二つもらったそれを手にしたときから嬉しそうに耳にあてて、音を鳴らしていた。
軽やかな鈴の音を。
「ほら、できた」
「ありがとう。それで、あの…」
差し出された、もう一つのウサギの鈴を手にしてとりつける。
自分用の家の鍵に。
もう一つの揃いに満面の笑みを浮かべたルキアが両手でカップを包む。
今日買った、新しい揃いのマグカップ。
「おそろい、うれしいな」
「だな」
家の鍵を使う度、
この鈴がちりんと鳴る度に
笑ったルキアが思い浮かぶ、きっと。
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