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□桃色にゃんこ
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「うむ、すぐにとりに行く」
慌しく、部屋から出ようとしたら声をかけられた。
「浦原さんのとこか?」
「頼んでおいたものができたらしい。すぐに戻る」
後ろで何かを一護が言っているようだが、構ってはいられない。
はやく、私のふさふさに触りたい。
思わず口の端が上がってしまう。
足取りは軽く、急いだ。
経口摂取…か。
さて、どうしようか。
渡して素直に飲むようなやつではないし、な。
一番いいのは、食べ物か飲み物に混ぜることだが…。
よし、こーひーにいれよう。
少し濃い目に入れて、浦原特製の小瓶の中身を全部入れる。
くんくんと匂いをかいでみても特に異臭はしない。
よし、大丈夫だろう。
自分用にココアを入れて、こぼさないように二階へ上がる。
一護は何のためらいもなく飲み干した。
ちょうど喉が渇いていたと言って。
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