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□キスの合間に思うこと
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言葉などなく、ただ唇が触れあう。

ちゅうと下唇が吸われて、離れる。

そうしてまた音もなくくちづけられる。

一護の蜂蜜色の瞳はどこか頼りなく揺れていて。

不安を押し隠すように。

抱きしめられている腕に身体の力を抜いてしまえば、一護が身体を支えてくれる。

どう伝えればいいのかわからない。

不安がるなと言葉にしてもきっとそんなことはないと言い張るだろう。

だからといって頭など撫でたらガキ扱いされたと勘違いして不機嫌になること間違いなしだ。

私にできるのは確かめるようにされるくちづけをただ受け止めるだけ。

私からは何もせずに、一護の好きなようにさせるだけ。

弱音くらい吐いてしまえばいいのに、それができない一護。

いくらでも聞いてやるぞ。

一護だけだぞ。

私の前では虚勢などいらぬ。

ありのままの一護を見せてくれればいい。

急いで大人にならなくていい。

私が焦らせてしまっているのかもしれない。

隣にいると決めたから。

隣に在ると決めたから。

すまぬ。

謝罪の言葉は言わないけれど。

もっと私を頼っていいのだぞ。

そのために一緒にいるのだから。

一護の隣で笑いあいたいと思っているのだから。



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