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□White Cocoa
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「ルキア、休憩」


小一時間ほど明日の英語の小テストに向けての勉強を二人でしていた。

主に俺がルキアに教えていたわけだけど。

まあ、人に教えるのは自分の復習にもなるからちょうどいいんだ。


「む、これを解いたらにする」


むむっと眉間に力を入れたままの応え。


「飲みものとってくる」

「冷蔵庫に遊子がつくってくれたおやつがあるから一緒に持ってきてくれ」

「へいへい」


そういえば今日のおやつはルキアがリクエストしたものだ。

また白玉か?

昨日も白玉食ってたよな。

でも、ルキアは毎食後に白玉食べたいって言うからなあ。

とんとんとリズムよく階段を下りてキッチンへと向かう。



冷蔵庫を開けると、そこにはコーヒーゼリー。

でんっと二つ並んでいるから、たぶん今日のおやつだ。

白玉じゃないことに少し驚く。

あまり甘くないだろうから、飲みものはミルクティーかココアがいいだろう。

あ、そうだ。アレがいい。

戸棚に隠しておいたもの。

遊子とルキアが踏み台を使っても戸棚の奥には届かない。

だからこっそりと、見つからないようにしていた。

ルキアのはじめてを俺が独占したいから。

パッケージには“ほの甘”ってあるから砂糖は入れないほうがいいだろうか。

ほどよく温まったミルクを注いで、出来上がる。


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