そして

□関係
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「なぁ、ルキア。恋次っておまえの何?」

なんだ、突然というようにルキアは目をぱしぱしと瞬かせた。

学校の屋上、虚退治後二人きりで、授業時間をつぶすのに空を見上げていた。

「恋次か?幼馴染みであろう。貴様と有沢のような」

「そんだけか」

「それはどういう意味だ。まあ、ただの幼馴染みではないだろうな。家族…いや違うな」

遠い目をしている。あの赤い髪の顔を思い出しているのだろうか。腹が立つ。自分で聞いたのに無性に苛立った。

「一護、昨日テレビで見ていたやつと同じだ」

「どれ、あ〜野生動物のやつか?」

昨日二人で観ていたのは野生動物の一生。ライオンやペンギン、象とさまざまな動物たちの生きるか死ぬかの、でも彼らにとっては日常そのもののドキュメンタリー番組だった。

こいつは、真剣な眼差しで観ていた。自然の摂理に従って生きる彼らを。同情するでも憐れむでもなく、ただ受け止めるように。

「ペンギンが群れていただろう。強者から食われぬために。自分が生き残る確率を高めるために。あんな感じだ。一人では生き残れない、だから群れて生き残れるようにする。ある意味、戦友なのかも知れぬ」

こういう時なんて言えばいいのかわからなくなる。

自分の生きた年数よりも彼女の年数のがはるかに長くて、その中に触れることができるのは嬉しいけれど、辛い記憶も含まれているはずだから何もできない自分に腹が立つ。

それでも確かめたかったから次の問いを投げかける。


「白哉のことはどー思ってんだ」

「貴様、さっきからこれは何の質問なんだ。兄様は兄様だろう。拾われた身ではあったが、姉様と貴様のおかげで今は、家族だと思えるようになった、ありがとう」

礼を言われるとは思っていなかったので「イイエ、ドウイタシマシテ」と片言の日本語で返事をする羽目になった。

最後に、一番聞きたかったこと。
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