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□嫉妬ベリー
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「わからぬ。何故あんなに一護は不機嫌なのだ?」
「う〜ん。朽木さんは全くわからないの?」
「ああ。さっぱりだ。あんな理不尽に怒鳴られるのは腹が立つ」
放課後の教室。
ルキアと織姫の二人きり。
相談というよりは一護への鬱憤を織姫にぶちまけている。
室内がオレンジに染まる。
事の起こりは昼休み。
屋上で皆で昼食をとり、食べ終わった後はそれぞれ好きなことをしていた。
会話を楽しんだり、空を眺めたり、叫んでいたりと。
時間を指定されていたから、抜け出した。
「どこいくんだ?」
「呼ばれておる」
一護との小声のやりとり。
十分もせずに戻ったと思う。
それなのに眉間のシワが増えていた。
何があったのか聞こうにも始業のチャイムが鳴り響いた。
慌てて教室に入り授業を受ける。
隣の一護を見るも不機嫌そうにシャーペンをこつこつと机にぶつけている。
こちらを見向きもしない。