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□気づく?
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好機が訪れた。

ちょっと姐さんをからかって、ちょっといい思いができたらって思っただけ。



姐さんが部屋に入ってきた。

いつものことだ。

何もなくても姐さんは男くさいこの一護の部屋にくる。

オレ様が唯一姐さんと堂々とコミュニケーションをとれるところだ。

本当は姐さんの部屋に行きたいが、あの恐ろしい一護の妹が頻繁に出入りしているから行けない。

またあんなトラウマ作りたくないからな。



できるだけしかめっ面して、声低くして言う。


「ルキア」

「なんだ」


コイコイと手招きをする。声でばれないように。

姐さんは大人しく一護の身体に入ったオレ様のところにくる。

一護といる時の姐さんの定位置は一護の膝の上。

今もそれは変わらない。

姐さんから漂う甘い匂いにクラクラする。

腕を回してぎゅっと抱きしめる。

添えられた細い手に心臓がばっくばっくと破裂しそうなほど動く。

オレ様すげーしあわせ。

このまま一護が帰ってこなきゃいい。

そーすりゃ、姐さんはオレのもんだ。

そんなしあわせ長く続かないんだ。

あの野郎が帰ってきた。

部屋の窓から死覇装姿の一護が入ってくる。

さぞ姐さんはびっくりするんだろうと思っていたんだ。

オレ様と一護を間違って、顔真っ赤にする姐さんが見られると。

なのに、それなのに。
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