V

□まだまだ
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ソファにルキアがいる。

何かを抱きかかえていて、

あえていうなら赤ん坊のような。



「どうしたのだ、一護。そんなところにいないでこちらへ来ればよかろう」

「あ…ああ。その子、どうしたんだ?」


赤ん坊に目を向けたままルキアが答える。


「ん…。この子の母親が今点滴中でな。その間だけ預かった」

「ふーん」


できるだけ端によって座る。

ルキアとは離れて。

眠っているのを起こさないように。


「もっと寄らぬか。ほら、こんなにも小さいのだぞ」


頭も手も足も小さくて、赤ん坊だからあたり前だけど。

指なんか小さいなんてもんじゃない。

本当に信じられないような生き物。

ずいっと差し出された赤子。

目が触ってみろって言ってる。

怖々その頬を指で触れてみる。
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