V
□触り心地
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ふに ふに ふに。
「いつまで触っておる気だ」
「ん?ちょっと確認中」
「確認?何の確認だ。ひとの二の腕を…」
一護の腕の中、テレビをみていたルキアがしきりに腕に触れる彼に問う。
「同じかどうかの確認」
逃れようともがくルキアを無理やり閉じ込めさらに触れる。
「あー、わっかんねえなぁ。やっぱ両方触んねえと」
そう言い一護は自身の胸に彼女の背を押しつける。
風呂上りのルキアは、彼女にとって大きすぎる彼のTシャツをかぶっただけの姿。
白く長い脚は惜し気もなく一護の目に晒されている。
脚には触れずにTシャツの上から触れる。
まったく同じやわらかさだというそれに。
ルキアの身体がはねる。
たまらずでそうになった声を両手で口を覆うことでルキアは阻止した。
「どした?」
ふるふると顔を横に振る彼女をなぶるように
右手で胸を、左手で二の腕を。
「ルキアは同じだと思う?」
「な…にが…だ」
「俺が今触ってるとこの感触」
息が絶え絶えで、手で押さえた唇から時折求めるように名が呼ばれる。