神道家

□いつもの風景
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第一話:第一章
私物が散乱した寝室で、青い色の時計がアラームを豪快に鳴らす。

ジリィィィ!ジリィン♪

なんだよ!最後のジリィン♪って、なんか可愛らしい音だな、おい!!と心の中でツッコミを入れる神道家長男【神道新一】。

腹がたつので、殴るかのようにアラームを止め、むっくりと起き上がり、時計を手に取り時間をお確認…9時58分だ。
大遅刻♪♪♪♪♪♪、ぎぃやぁぁぁぁぁ!!(泣)

疾風の如くに制服に着替える新一は急ぎすぎ、足の小指をタンスの角にぶつけ、声にならない叫びをあげる。

「ーーー」

それでも、着替え終わり階段をこけそうになりながら、リビングに降りる。

「兄貴、おはよう」

と我がマイ・シスターの【神道歩】がノー天気に飲めもしないブラックコーヒーを涙目になりがら飲んでいた。

「マイ・シスターよ」

「なに?」

「何故、大遅刻というのに優雅にコーヒーなぞ、飲んでおるのだ?」

歩は俺の問いに答えるかのように、顎で時計を指した。…ん、おかしいな…6時00分だと…マイ・ルームから持ってきた時計と見比べ、悟る。

「歩〜(泣)」

「あっは、馬鹿兄貴♪」

いつもの変わりない風景
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