PD学園パロ☆
□☆小ネタ集☆
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職員室の端っこにある、休憩室で男性二人が胃の辺りを押さえて休憩していた。
ハァッ…。
二人しか居ない休憩室に二人分の溜息が響いた。
ヒ「…随分とお疲れの様子ですね。
グラン先生」
ソファに項垂れていて、離れた場所にいる男性教員に話しかけたのは音楽教員であり、高等学部の一年生担任のヒョウオンであった。
グ「いやいや、其方こそ目元にクマが…」
グランが返事を返したところで、休憩室の入り口で出口であるドアが開き、養護教論であるシアンが水筒を持って入ってくる。
そして、先に入っていた二人に挨拶をした。
シ「あ、お疲れ様です。
胃の調子は大丈夫ですか?」
心配そうに微笑みながらシアンは空いているソファに白衣に皺が出来ないように座る。
グ「まぁ…、多少ばかりは大丈夫なんじゃがのぅ…」
ヒ「其方はまだ、良い方ですよ。
私なんか…日々、からかわれ続けてるんですから…。
元気が有る分だけ良いと思いますけどね…」
ヒョウオンが両手を組み、肘を机に付けその上に額を乗せて愚痴をこぼす。
(それでも、生徒に関しては自慢を言うのだ)
そんな二人の様子にシアン苦笑した。
そして、思い立ったように立ち上がり、給湯室へ向かうと湯飲みを二つ持ってきて、水筒の中身をその中に入れると、二人の前に置く。
シ「私が作った癒しの種配合のお茶です。
宜しければ気休めに飲んで下さい…。
癒しの種を配合しておりますので、少しばかりは胃痛も良くなるかもしれませんが…どうぞ」
にっこりと微笑みソファに背中を預けながら自分特製のお茶を勧めるシアン。
ヒ「あ。有難う御座います。じゃぁ、早速頂きますね?」
ゴクリ。
一口飲んでみる。
味は大して普通のお茶と変わらない。
しかし、少しばかり、胃の痛みが消え去り楽になったのは事実である。
因みにグランは涙を流しながら少しずつ飲んでいる。
(で、何でこれを?)
(企業秘密です)
(有難いのぅ…)
(少しでも健康で居て欲しいからですよ?これを考え作ったのは…)
(シアン先生!!またアダムとユアンが喧嘩してます!
しかも巻き込まれた生徒も沢山い居て怪我人が出ました!早く来て下さい!)
(呼ばれたので、お先に失礼します。
あ、その水筒の中身のお茶全て飲んでも構いませんから)
【嗚呼、また胃薬の消費量が増える】
2008/09/12 金 作成完了。