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□過去拍手2(フェリカイ+ゲオ)
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<拍手御礼小話>

その夜、ゲオルグは初めてカイルの私服を見た。
フェリドが露出度が高いと怒っていた服はこれか?と思って観察したが、確かにいつもの騎士服に比べれば肌はたくさん見えているが、季節は夏だし袖が無い服でも極端な露出と言うほどには感じない。
『フェリド…過保護すぎだぞ…』
あきれながらゲオルグはカイルの謝罪を聞いた。

「約束すっぽかして、ほんっとにごめんなさい!!どうしても急に入った公務が終わらなくて…。
で埋め合わせにフェリド様が秘蔵のカナカンの酒を飲ませると言ってましてー、一緒に来てくれますか…?」
まるで子供の様に恐る恐るゲオルグの目を覗きこむカイル。
ふとかわいいと感じてしまった。

「いいだろう、悪いのは急に仕事を押し付けるフェリドだ。アイツが埋め合わせに特上の酒を飲ませてくれるという事なら、お前は気にするな。」

「ありがとうございますー!!」
不安な表情がみるみるいつもの明るい微笑みに変化し、抱きついてきた。

「…。」
フェリド、やっぱりお前は考えすぎだぞ。抱きつかれても全く色気も感じないぞ…
と思いながら張り付いたカイルを引き剥がすときに、胸元の合わせ目を上から覗く形になり赤い痣が目に入った。
見ないようにさりげなく視線をずらせば今度は二の腕の内側に赤い痣があるのを見つけた。
“ズクン!”己が脈打つ。

「ゲオルグどのー?」
不思議そうな顔で見てくるカイル。

『フェリド、俺を牽制する為にワザとこの格好のコイツを呼びに越させたのか…?』
親友のつけた所有の証を見せ付けられて妙な胸のざわめきを覚えるゲオルグであった。

end
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