カプ向けな20のお題

□04:最強バカップル(ゲオカイ)
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女王騎士詰所、チーズケーキを食しているゲオルグの膝の上にはチーズケーキの色の髪をしたカイルが座っている。
チーズケーキを食べながらもゲオルグは膝の上のカイルを嫌がっている様子もない。
フォークを持たぬ左手はカイルの腰に添えられており、むしろまんざらでもないご様子だ。
時たまゲオルグの口の周りに付いたチーズケーキのかけらを嬉しそうにカイルが指で取ってそれを自分の口に運んでいる。


『何だ、こいつらは…』

騎士長室の扉を開けたフェリドは目に入った光景にただひたすら呆れる。

「お前らいいかげんにせんか。」

声をかけられて初めて二人はフェリドの存在に気づいたようだ。


「あ、フェリド様ー。いたんですかー?」

「何か用か、フェリド?」

いかにも邪魔だといわんばかりの二人の物言いに、くじけそうになったがフェリドは言った。

「ここは神聖な職場だぞ。いくら二人きりとはいえ、そのいちゃつきようはないだろう?」

「でもー、久々に二人で一緒にいられる時間なんですー!」
頬を膨らませてカイルは答えた。

「そうだ、誰かさんがロードレイクだ、ルナスだとあちこち出張させるからな。」
ゲオルグもカイルに合わせてしゃあしゃあと答えた。

『何だ何だ、悪いのは俺なのか!?』

今いち納得できないフェリドだったが、二人のバカップルぶりにすでに疲れてしまっていた。
「邪魔だ」という二人の目に耐え切れなくなったフェリドは、執務室に引き籠った。

手塩にかけて育てた息子同然のカイルと、全面の信頼を置いて呼び寄せた親友のゲオルグがまさかこんなことになってしまうとは…全く予想もしていなかった。

『アイツらいざという時に使い物になるのか…?』
一抹の不安を抱えながら、執務室の机に沈むフェリドだった。

end
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