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□White day ネタ(フェリカイ・ゲオカイ)
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<フェリカイ> 
時間軸はアーメス戦後の太陽宮時代です。

「だからオレはフェリド様のおそばにいられるだけで十分ですってー!!」

ここ数日カイルの欲しそうなものをそれとなく聞き出そうとしていたフェリドだったが、本人に意図が伝わってないのか、聞きだせなかった。
日も差し迫り仕方なくずばりカイルに欲しいものを問うたフェリドであったが、返ってきたのはこんな答えだった。

『ほんとにコイツは…』
アーメス戦から数ヶ月、戦場から拾ってきた当時よりは大分ましになったとはいえ、甘え下手なカイルの態度にフェリドは未だ歯がゆい思いをしている。
親同然であり、恋人である自分にはもっと甘えてくれても良いのではないかと何かとスキンシップを心がけ、随分と変化を見せてきたカイルであったが、フェリドにとってはまだまだ物足りないのであった。

そうしているうちに当日を迎えた。結局カイルには答えをのらりくらりとはぐらかされ、何も欲しいものは聞き出せなかった。

深夜、フェリドの私室で二人で過ごし、褥の中でまどろむカイルだったが、ふと髪を指で梳くフェリドの動きが変わったことに気づいた。
「フェリド様…?」
フェリドはカイルの髪を掻きあげ耳を露にさせ、何かをしているようだった。そして耳元にキスをし囁いた。
「ずっと付けていろ。」

「…?」
カイルはそっと耳を触り感触を確かめる。そしてベッドをそっと下り、鏡へ向かう。

鏡に映るのは金色のカフを耳に付けた姿。
カイルの髪と同じその金色はその髪に隠れれば主張しすぎず、上品であり、公務にも支障はないだろう。そして髪をあげ耳を露にすればその白皙の肌をなまめかしく飾り、持ち主を美しく引き立てる。
フェリドは目を細め、カイルを眺めた。

「フェリド様、オレこんな高価なもの受け取れません!!」
案の上だな…とこう言われることを想定していたフェリドはいつの間にかカイルの後に立っていて、そのままカイルを抱きしめる。そしてカフのある左耳へ囁く。

「そう言うな。俺が一生懸命考えたお返しなんだぞ。」

「お返し…?」

「先月お前は俺にカナカンの酒をプレゼントしてくれたろう?」

「…でもそれにしたってこんな高そうなもの…っ?!」
いまだ反論するカイルを黙らせようとフェリドはカイルの耳朶を食んだ。

「俺が若い頃付けていたものだ。金はかかっとらん。」
「…でも…それなら…尚更…大切なもの…じゃないです…か…」
耳と首筋を弄ぶフェリドに切れ切れにカイルは言う。

「だからお前に身に付けていて欲しい…ずっとな。」

「フェリド…さま…」

カイルはフェリドへ向き直り首へ腕を回し、フェリドの耳元へ囁いた。
「オレ、一生大事にします…」

「ああ…」

そしてフェリドはカイルからは初めての口付けを受け、今のところはこんなもので上出来だろう…と満足したのだった。

end
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