好きだから…
□StoryⅠ
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「あぁ～！ノブ、セイヤ、また３人ともクラス同じだぁ～！」
クラス分けの紙が張り出されてある掲示板の前で、ボブカットの小さな女の子が声を上げた。
「は？マジで？また、バカメイと同じクラスかよ～ありえねぇ。」
そのすぐ後ろから耳にいくつかピアスを空けた男の子が、ウンザリした様子で、肩を落としている。
「なんか、すごいね。同じ高校に進学して、同じクラスって…」
ピアスの男の子の隣には、人当たりが良さそうな男の子が並んで立っていた。
「うんうん！！」
メイと呼ばれた女の子は、勢いよく首を縦に振った。
この３人は、同じ中学校の出身。しかも、何故か３年間ずっと同じクラスだった。
高校受験を終えてみると、３人とも同じ高校に進学していたのだ。
そして、とどめはクラス分け。まさか３人とも同じクラスになるなんて…
今日は、高校の入学式。同じ中学校の人はこの３人以外に見当たらない。
彼らは、和気あいあいと教室に向かっていった。
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