一日千秋
□真実
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あれから、帰ってきたお母さん達と入れ違いになるように猛くんはすぐに帰っていった。
寝る前に携帯を確認すると、猛くんからメールが着ていた。
さっきのこともあり、急いでメールを開いた。
『小夜、小夜に会えて本当によかった。
それが例え謎の日記帳が原因であったとしても。
あのメッセージのことだけど、小夜の決心がつくまで俺は待ってるから。
もし、決心がついたら知らせてくれ。一緒に行くから。
それぐらい俺にもさせてくれよ。
俊樹さんのためにも。』
なんで分かったんだろう。
私が迷っていること。
昔からそう。
猛くんにはいつも私の考えていることや、感じていることがばれていた。
ありがとう。猛くん。
でも、大丈夫。私の決心はもう決まっている。
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