好きだから…
□StoryT
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校舎は、今年、建て直しが完了したばかりでとてもキレイで斬新な造りだった。
教室に入るや否や、彼らは注目を浴びた。
俺様系のセイヤと癒し系のノブは、格好が良い。
加えて、そんな正反対な2人が仲良くしていたから、さらに注目を浴びることとなった。
中学校の時からだから、メイはその注目を軽く無視して、サッサと自分の席を探した。
席に座るとすぐに、前に座っていた女の子が話しかけてきた。
「なになに?あなた、あの2人とお友達なの〜?すごいねぇ〜♪あ、私は、並木 理奈(ナミキ リナ)。理奈って呼んで!」
その女の子は、腰の長さまであるストレート髪をしていて、身長はメイより10センチ以上は高いだろうと思われた。
「私は、葉山 芽衣(ハヤマ メイ)。芽衣って呼んで。」
「芽衣かぁ〜かわいい名前だねぇ〜んで、あの2人は?」
理奈は、セイヤとノブを指差した。
芽衣は、納得して話し出した。
「あぁ、制服を着くずしているのが片桐 聖也(カタギリ セイヤ)で、きちんと着ている方が新谷 信人(シンタニ ノブヒト)。」
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