一日千秋

□衝撃
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結婚の報告のため私は、春樹と私の実家に向かった。


先に春樹の実家には報告に行っていたから、私は心に余裕を持って行けた。


私の実家は、東京郊外にある。都会から車で2時間ぐらい走った所で、辺りには田んぼが点々と広がっている。


さっきから実家、実家と言っているけど、本当は違う。


本当の私の実家は、私が中学1年生の時になくなった。


それから、親戚の家を点々としたが煙たがられ、孤児院に入れられた。


しばらくして、“水無月家”に養子として引き取られた。


“水無月家”のご夫婦は、お子さんが欲しかったが、出来なかったらしく私のことを本当の自分の子供ように大事に育ててくれた。


「小夜」


車を走らせながら、春樹が私に声をかけた。


「ん?なに?春樹。」


「いや、なんでもない。」


アレ?もしかして、春樹、緊張してる?


かわいい〜


「クスクス 私のお父さん、頑固者じゃないよ?」


「…ふ、ふーん。」


春樹のこういうところも大好き。




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