REBORN部屋

□ある日 見つけたノート
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『骸、お前は今、辛いんじゃないのか?
オレは耐えられないんだ。

お前が辛い思いをするをすることが…
骸には幸せになって欲しい オレが、幸せにしてあげたい

なぁ、オレはお前に幸せなって欲しいんだ。  

オレは骸を愛してます。

大事な人が辛いのは酷く胸が痛む。
骸、むくろ、むくろ…
我慢なんてしなくていいんだよ。
全部受け入れて見せるから。

 大好きな骸。』



と、書いてあるノートを沢田綱吉の机で見つけた発見者は、このノートに書いてある、骸≠セった。

「な、な、な…クフハーーーッ!!!クハハ!クハハハ…」

意味の分からない奇声…いや、笑い方をしていたが、顔は面白いほど赤い。

クハハ…少々乾いた笑いを止めると、今度は俯いて綺麗な藍色の髪がぱさりと流れるように落ちる。

骸は机の椅子に腰掛けもう一度、偶然見つけたノートを手に取ってその恋文というか、キセキの告白文とも言えるモノを目で追った。








「全部受け入れるから…、大好きな…僕、ですか…」





  ポタリ、と 僕の目の前に水滴が落ち、染み込んでゆく。


あぁ、そうか、と、その水滴が自分の涙だったと気付いたのはノートに落ちた涙が染み込んだ後で。

自分が、涙を流すとは思ってもいなかった。

 
 人に思ってもらうことはあった。
 人に好きだと言われた事もあった。
 だけど、愛してると言われたことは、無かった。


「…っ、綱吉…」


 こんな僕を愛してくれるのですか?
 こんな僕に愛をくれるのですか?

時刻は3時20分。
天気は雨で、大雨注意報が出ていた。

骸は机の引き出しから0.3の青いボールペンを取り出し、綱吉のノートに Tsunayoshi whom I also love=@と書いてそっと微笑んで、ベランダからパシャッと水溜りの音を響かせどこからか黒の傘を出すと勢い良く走り出した。   




愛してくれる、君のトコロへ
  
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