図書館戦争

□あの頃は
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武蔵野第一図書館も夏休みを迎え、自習スペースには多くの学生が来る時期になった。

そんなある日のこと…。



「なんか今年は受験生って感じの子がいつもより多いですね。」

午前中の図書館業務を終えた柴崎と堂上班は食堂にて語らっていた。
そんな郁の疑問にこたえたのは小牧だった。

「そうだね、笠原さん。この時期学校が休みになって家がうるさかったりすると図書館で勉強って子は多いからね。」


「あーそうなんですか」
郁はポンと納得した模様。
「そういえばお前受験とは縁がなかったな」
「英検4級もおちちゃう子ですから」
「手塚〜!!柴崎〜!!」
郁は手塚と柴崎にバカにされてむっきーと怒るが…
「まぁ、郁は陸上ができたからそれが受験の代わりだったんじゃないのか?」
堂上に不意打ちをくらいみるみるうちに郁の顔が真っ赤になる。


「まぁ、ご自慢の足で!!この時期その生足が拝めれちゃうなんてね〜」
柴崎が意味深な笑みを浮かべた。


怖い…。
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