〜special novels〜
□あなたが本当に好きだから
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「お先に失礼します!」
「おう、ご苦労さん!」
定時ぴったり。
弾む心を必至で抑えて、私は職場を後にした。
社会人一年生。
入社半年たってようやく仕事にも慣れてきて、仕事も任されるようになってきたけれど、今日は久しぶりに彼に会える日。
今日は残業はしない、と朝から決めていて、いつもにまして気合いを入れて仕事していたかいも有り、定時で会社を出れたことにひと安心した。
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