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□指定席
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大切な人を想って
今日もヒトリ、二人の道を帰る
お前がいなくなってからどれくらいのときがたっただろう
お前はいとも簡単に俺の前からいなくなって
俺の隣の指定席は今も空席のままお前の帰りをまってる
ずっと隣にいるって約束したじゃないか
お前は約束は守る。
そうだろ?
お前を嘘つきになんかしたくないんだ
だから…
-蓮二
「弦一郎…」
ほらやっぱり。
お前は帰ってきたんだ。
「弦一郎!」
君の呼ぶ声のする方へと振り返った
けどそこにあるのはいつもよりも淋しい風景
「げん…」
お前はもう戻ってこない
→あとがき