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□someday...
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「なあ弦一郎、お前好きな人はいないのか?」


放課後、2人以外誰もいない教室でなぜかフと気になって聞いてみた。


弦一郎の色恋沙汰なんて長年つきあってきた中で目にしたことは勿論、耳にしたことすらなかったから。


「…なぜだ?」


そう弦一郎に問い返されて、


『気になったから』


と返そうとして声を呑んだ。


なぜか心に何かつっかかるモノがあった。


「いや…なんとなく。」


だから曖昧に答えてしまった。


「いるように見えるのか?」


「いや、そんな訳ないか。弦一郎に限っ「いるぞ」


途中で言葉を遮られた。


何故かこの3文字が耳に残って、耳鳴りのような感覚に襲われた。


その瞬間、そのつっかかりがわかった気がした。
















『嗚呼、俺この堅物が好きなのか。』












《柳SIDE》
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