Novelette
□14141キリリク
1ページ/5ページ
青い空に白い雲がいくつか飛ぶ穏やかな昼下がり。
「小太郎さーん。小太郎さーん?」
「どうした?はる。」
私は、パソコンに向かってひたすら誰かとチャットをしている小太郎さんに声を掛ける。
え?チャットの内容?・・・なんか、フルーツポンチ侍とフルーツチ○ポ侍の間で切腹という文字が行き来してるけど・・・?
「お買物、行きませんか?」
「・・かいもの?」
「今日の夕飯の買い物なんですけど、男手があったほうが助かるんです。・・・ダメですか?」
お母さん直伝、我が家に伝わる必殺!上目遣い攻撃!
普通の上目遣いとは格が違うの!どう違うかは・・・内緒よ!
「分かった。玄関で待っていてくれ。すぐ行く。」
「分かりました。」
そう返事をし、私は玄関へと向かった。
上目遣い、あまり関係なさそうだったな・・・。
「今日の夕飯はなんだ?」
大江戸スーパーに到着し、買い物籠をカートに乗せ店内を歩いている途中。
後ろでんまい棒を物色しながら、小太郎さんが問い掛けてくる。
「今日は、ご飯とお刺身ときゅうりとワカメとタコの酢和えとからあげ、にしようと思っています。」
「ほう。酢和えか。夏だからな。酸っぱいものが食べたいと思っていた。」
「それなら良かったです」
「うむ。では海産物売り場へ行くとしよう」
「はい」
んまい棒を物色し終わった小太郎さんが買い物籠へとんまい棒を大量に入れる。
お金?うん。そこらへんは二次元だから気にしちゃ駄目。
*†*