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□第40話
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種「いらっしゃいませー!!」
『いらっしゃいまs……』
種島に呼ばれ、俺も入ってきた客に挨拶をしようとするが声は入ってきた客の顔を見た瞬間に出なくなった
「あ、執事がいるー。かっくいいーww」
種「お客様、一名様ですか?」
「ううん。後で連れが一人来るから、そうだね…喫煙席で頼むよ」
種「かしこまりました!!では、こちらへどうぞー」
種島は固まった俺を心配そうに見るが、客が優先と判断したのか入ってきた客を席まで案内する
つか………は?
え?なんでいんの?
いや、いても不思議じゃないけども…
相「あれ?速水さん、どうしt………あれってもしかして…」
客が少ないせいか暇なのか…
固まっている俺を見つけた相馬が近寄って来るが相馬も今入ってきた客を見て立ち止まった
しかし立ち止まっていたのも少しの間だけで、すぐに客の方へと近寄って行った
相「………」
「ん?…おや、数日ぶりだね!!相馬くん☆」
相「そうだね……創造主」
『!!?』
相馬の一言で俺の疑問は確信へと変わった
どこかで見たことあると思ったら…
あの野郎か…!!!
種「速水さん…大丈夫…?」
『……種島、悪ぃ…』
種「え…?」
『これ、借りる』
種「え、ちょっと…!?」
俺は奴を見つめたまま、隣にいた種島が持っていた…多分、奴に運ぶ水が入ったコップを素早く取ると気付かれないよう二人の所へと近付いて行き………
「創造主……あ、そっか。君にはまだ名前、教えてなかったな」
相「教えてくれるの?」
「別に構わないさ。どうせ俺の名前なんて…」
相「あ」
「?」
ザバァッ!!
「…………」
相「…………」
『よぅ、初めまして。だよな?創造主…いや、鷹柴さんよ』
俺は、奴…鷹柴の後ろまで行くとコップの中の水を頭の上から鷹柴にかけてやった
頭に乗った数個の氷が、その水の冷たさを物語っている
だが……
鷹「これはこれは!!司じゃないか!偶然だね、こんな所で☆」
『……(^ω^#)』
てっきり冷たさで驚くか、怒鳴るかするかと思いきや鷹柴は何も無かったかのように俺に振り返り笑った
それが凄いムカついて
気付けば鷹柴の胸倉を掴みあげていた
『テメェ…!』
鷹「あはははは!そう怒るなよー。俺だって冷たいの我慢してんだから〜」
『ふざけんな!テメェのせいで俺は死n…』
相「速水さん!!」
『っ…!!』
鷹「おや…どうにか止めたね。偉い偉い☆」
相馬の声で我に返った俺はとっさに自分の口を塞いだ
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