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□第39話
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相「わぁ!似合ってるよ!その燕尾服!」

『…………』


















どうしてこうなった…?











少し時間を遡ろう
そう、あれは二時間前……










ガンッ!










『いってぇぇぇ!!』

「す、すみません!」

『悟空!てめぇ少しは加減っても、ん……を……って…あ、あれ?』

「え…?」















確か…
俺は悟空の手により死んだんだよな……?

んで……えっと…父さんが確か…異世界がどうのこうの……



・・・・・・。






はっ!!Σ( ̄□ ̄ )














『お兄さん!』

「は、はい!」

『ここどこ!?』

「……はい?」

『だーかーらー!ここはどこだって聞いてんだよ!!』

「ひいぃぃぃ!!」













俺は近くにいた眼鏡をかけた黒髪短髪の男の襟首を掴みあげる

それに男は怯えながらも親切に答えてくる











「こ、ここはワグナリアというレストランで!!」

『地域は!?』

「北海道ですぅぅ!!」














…は?

北海道……?














『って事は……』

「ゲホッゴホッ!!……?」

『俺…帰ってきた、のか…?』













DBの世界に北海道なんてねぇし…

それなら俺が元居た世界に帰ってきたのかも…

いや、でも異世界って言ってたからもしかしたら他の世界って事も…














だとしたら、ここはどの世界なんだ?俺、バトル漫画以外はあんま読んでなかったからなぁ…

「あ、あの〜…」
















俺がブツブツと呟いていると前から覗き込んでくる男

あ…
そういや俺、失礼な事しちまった…!












『わ、悪ぃ!さっきは思わず掴んじまって…!』

「いえ、それより頭は大丈夫ですか?」

『へ?』

「さっき俺が扉開けた時、ぶつかったみたいですし…」













そう言ってまた「すみません。不注意でした」と謝る男

あ、さっきのガンッ!はそれだったのか
てっきり心臓を貫かれた痛みかと…(ぇ)










「ところで、あなたはこんな所で何を…?」













何をって……
下手に『異世界から来ました!』なんて言えねーし…

どうすっかなぁ…












「あ」

『ん?』

「もしかしてですけど……家出、とか?」

『………っ…そ、そうそう!俺、実は家族と喧嘩して家、飛び出して来ちゃってさ!で、野宿でもしよっかなと思ったんだけど、ここ寒いじゃん?だからちょっと泊まれる場所はねぇかなぁ、と…』

「………」

『………』













一息で言い切った俺を見て無言になる男




あ、あれ…?
さすがにバレた、か…?(汗)












「あの」

『はい!』

「もし良かったら店長に交渉して店に泊まりますか?」

『へ?……い、いいのか?』

「はい。それに今更、天井裏の鼠が増えようが俺には関係ありませんから」













ね…鼠…?



俺が返事する間もなく、笑いながら扉を開け「じゃあ、付いて来て下さい」と男は中に入っていく












『…………ま、いいか』














そんな男に俺は変な奴だなぁ。と笑いながら後に続いて中に入っていった













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