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□第40話
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「「「いらっしゃいませー!」」」

『いらっしゃいませ…』













前回、相馬(&創造主)の罠(?)により何故か燕尾服…執事スタイルでバイトする事になった俺

つうか……
バイトなんて久々だなぁ…













種「駄目だよ!速水さん!挨拶はしっかりやらなきゃ!」

『す、すいません…』















俺に指導してくる彼女の名前は種島ポプラ
高校生とは思えない身長で、髪はポニーテール

そして彼女のおかげで解った事が一つ…













種「ほら、カタナシくんもちゃんと指導してあげなきゃ!」

小「はい!分かりました、先輩!」















小鳥遊がかなりのミニコンという事だ

ミニコン…
つまりミニマムコンプレックス
種島が小学生並みに小さいが為に小鳥遊は種島を小学生扱い…かなり可愛がっている

故に種島が天然で小鳥遊をカタナシと呼んでも怒らないのだ
そして何でもストライクゾーンが12歳までとか……








『お前も大変だな…(性格が)』

小「はい?」














オーダーを取ってきた小鳥遊の肩を俺がポンッと叩いてやれば小鳥遊は訳が分からないと首を傾げる














佐「ほら、5番テーブルのキノコスープスパ出来たぞー」

『あ、なら俺が運ぶわ』












キッチンとホールの間にある場所で小鳥遊とじゃれて(違う)いると佐藤が出来上がったスープスパを台に置く

俺はそれを受け取るとお盆へと移す











佐「速水、転けるなんてベタな笑いはいらねぇからな」

『しねぇよ、ばーか』











軽くからかうように笑う佐藤に俺も笑い返す

そしてこぼさないようにお盆を持ち、客が待つ席へと運ぶ














『お待たせ致しました。ご注文のキノコスープスパでございます』

「え?…あ、ありがとうございます!」

『では、また御用がありましたらお呼び下さいませ。お嬢様』













5番テーブルの客が女性だったので俺は相馬に言われた通りに仕方なく執事っぽく対応する


何で執事なのか分かんねぇし
俺が執事なんかして得なんかあるのかも分かんねぇけど…











『スープスパ、運んで来たぞー』

佐「おー」

白「おい、速水」

『あ、白f…じゃなかった。店長』











裏に戻れば客が少ないせいか暇を持て余している佐藤と仕事中だというのに何故かパフェを食べる白藤がいた











『店長、あんまり食べ過ぎると病気になんぞ』

白「私なら大丈夫だ。それより速水、私の事は白藤でいいぞ。お前は特例でバイトしてるだけだし」

『そうか?なら白藤で』

佐「それにしても速水、お前ああしてると本当に男だな」

『うっせーよ』

種「あ、お客さん来た!」










佐藤と白藤の二人と話していたら、客が来たのが見えたのか種島が奥の方からパタパタと走っていく











佐「ほら、お客さんだとよ」

『あぁ…めんどくせぇ…』











種島が入り口の方から「早く早く!」と俺を呼ぶのを見て、佐藤は苦笑しながら俺の背中を押す







あぁ…
客なんか
来なきゃいいのに…(ォィ







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