12/21の日記

13:17
しつこい(神→六)
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俺に付きまとう奴は
この廃れた世界を創り上げた張本人。らしい。冗談抜きでらしいが、俺には偽りにしか見えない。
神様だから空を飛べる?
笑わせんな。この世界じゃ誰だって飛べる。まぁ、俺は人間だから飛べるわけないけど。人間じゃない奴らだって、ここには五万といる。
空を飛んだだけじゃ、神様だって証拠にはならない。馬鹿げてる。

もしも、本当に神様なのだとしたら、
何故その神様が俺なんかに付いてまわるんだ。そこがおかしい。有り得ない。
この世界の神というなら、
俺なんかよりももっと、
別の多くの人間に目を向けるべきだ。


なのに、

「いやー、探したよー六ちゃーん」

また。
いい加減うざったい。

「今日こそは答え聞かせてよ!」

茶色の跳ねた髪を
くるくると指でいじりながら。
顔に薄気味悪い笑みを浮かべて。

「……消えろ、迷惑だ」

「迷惑?」

「当たり前だ。毎日毎日…目障りだ」

神様と名乗る奴は
泣きそうな顔をして俯いた。
そんな奴の表情をみて、少し罪悪感。

「……か、「なーんちゃって★俺様そんなコト言われたってメゲないもーん♪」


……。…俺の罪悪感を返せ。

「ねぇねぇ、今日ヒマぁ?」

「……」

「ろーくちゃーん!」


俺の中で何かが切れた。

「……お前、いい加減にしろよ?」
刀を鞘から抜こうと柄に手を掛ける。

「あら、怒っちゃった…?もー、刀出しちゃ、ダ・メ・だ・ぞ★」


……。……はぁー…
刀を出す気も一気になくなり、
俺はその場から歩き出す。
慌てて神も走って付いてきた。

「ちょっとー、…六ぅー、ろーくぅ、六ちゃーん、ろーくぅちゃぁーん」

「なんだ!」

こう、何度も名前を呼ばれては
困る。本当に困る。
一応裏の世界で生きてる俺には
名前を呼ばれるのは一番…危険だ。


「付き合って下さい」

「…無理だ。帰れ。消えろ」

神はそれでもめげなかった。
「何で?俺様いい旦那になりそうだけどなぁー…勿体ないよ?」

「うるさい。しつこい奴は好かん」


神はパッと顔を輝かせた。
俺は何か言ってしまったのか…?

「しつこくしなかったら付き合ってくれるんだ!わぁーい★男に二言はないよね?明日から付きまとわないから♪じゃ、またいつかね!バイバーイ★」

「ちょ、」


誰も、しつこくなかったら付き合うなんて言ってない……。馬鹿が。





明日から……、




少し






寂しくなりそうだ。







―――――――――――――――

ありゃー。
なんだろ。神→→→→→→→→→←六みたいな。そんな感じじゃね?←←
でも、六さんの感情はまだライクにも達していない。神様ムゴい←←

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