短篇
□後ろめたい熱
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ナルトくんを助けたかった。ナルトくんを守りたかった。ナルトくんを好きでいたかった。
後ろめたい熱
勝てないなんて分かっている。死んでしまうかもしれないなんて分かっている。だけどあのままナルトくんが苦しんでいるのを見ているだけなのは嫌だった。もう私は守られ続けるような子じゃない。私だって戦う術を持っているんだ。
私の攻撃が全くペインに当たらない。逆にペインからの攻撃で何度も吹き飛ばされる。身体に力が入らない。意識が朦朧とする。私も強くなれたはずだ。なのにここまでやられるなんて思ってもいなかった。だけどナルトくんを守りたい。助けたい。
「ヒナタ来るんじゃねえ」
ナルトくんが苦痛に顔を歪めている。大丈夫すぐに助けてあげるから。私が助けるから。その棒を引っこ抜いて自由にしてあげるから。
「……お前ごときの力でなぜ刃向かう。なぜ戦う。死ぬと分かっているのに」
ペインの問いかけに私はナルトくんの言葉を想いを重ねて答えた。これが私の答えでもあるから。
「……まっすぐ自分の言葉は曲げない。それが私の忍道だから」
一瞬にして体が宙に浮く。青い空を目にして悔しい思いがこみ上げてくる。なんで私は弱いんだろう。せめてナルトくんと対等な力を持っていれば良かった。ごめんね助けてあげられなくて。ナルトくん好きです。
――あなたは私をどう思っていますか?少しでも私のことを思ってくれたのなら私はそれで幸せでした。
fin
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紅里に捧げる相互小説です。
相互のリクエストはヒナタ中心でしたけど、どうでしょう?アニメを参照に衝動的に書いてしまいました。もっとしっかりした文を書きたかったんですけどこんな疎かな内容ですみません(汗
あともう一つヒナタの護衛の人視点な内容もあったのだけどヒナタ中心なのでこちらにしました。紅里に限り苦情を受け付けます。
それでは紅里相互ありがとうございます!
(紅里のみお持ち帰り可能です)