*小説*

□○欠片●第一章
2ページ/7ページ

ボロい扉を開ければ気持ちの良い風が俺の頬を撫でていく。
…通り過ぎれば灼熱地獄だけど

取り敢えずフェンスに寄りかかってジュースを飲む。
やっぱ100%が美味しいな(笑)

ジュースを飲みながらその場に座る。
まぁまぁ風当たりも良いし、大袈裟にいえば天国だ。

な〜んてことを考えれば、転入生が登場しちゃう訳よ。
屋上は出会いの場とか言ってるけど、、これはちょっとなぁ..(苦笑)

「ぁ、東雲君?君も此処で食べてたんだ」

無邪気な笑顔キタ−。。
俺の苦手な部類決定だなコイツ...

「ぅん、そーだぜ?俺いっつも此処で食ってんのー」

ニッコリ笑って見せる。大体の奴等はこれで俺がフレンドリーな奴だと勝手に思い込む。まっ、これも計画の内?

「そうなんだっ確かに屋上は風が吹いて気持ち良いもんね〜ぁ、あのさっ…隣、いいかな?」

…嫌だ。
危うく口に出すところだった…ぁーヤベヤベ。smileスマイル(笑)

「全然いーぜ?ってか、断る訳無いだろ〜」

本当は全力で断りたいけどなっ
そんな突っ込みをしていれば俺の隣で両足を伸ばして座るソイツ。

そしたらさ、ふと俺の方見てこんなこと言いやがるんだよ、コイツ。

「東雲君ってさ、仮面みたいな笑い方をするんだね」

…ハ?
Pardon?(・ω・`)

よく分かんないんだけどー?
ぁー多分今の俺スッゲー間抜け面してるな
だって、顔の筋肉ひきつってねぇもん。

暫くその沈黙が続いた
だって…何て言ったらいいか分かんないじゃん?

「そうなんだよ〜実は全部作り笑顔でさ〜」

なんて言ってどーすんだよ。
この転入生超能力でも持ってんのか?
何で初めて会ったばっかりなのに分かるんだよ

気持ち悪いよ、逆に(笑)

「東雲君?固まってるけど…大丈夫?」

そう言いながら俺の顔を除き込んでくる。
…綺麗な顔だな..じゃなくて

今は笑顔も作れそうにないから.
取り敢えず顔をそらす
こんな顔見られたくないしなー

「ぁー…ハハッ。よく分かんねぇこと言うね、君。」

前髪を軽くかきあげる。
兄貴曰くこれは俺が動揺してる時の癖らしい。
分かっててもなおらないもんだよなー

突然腕を掴まれた。
やっぱこれにはビックリしたな(笑)
スッゲ−目を見開いて相手を見つめた。
ちょっと小さいな。なんて思ったり(笑)

ソイツ…何か真剣な目ぇしてて
俺は言葉を失った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ