Wild cats

□序章
1ページ/1ページ











「無一物、という言葉がある」












―花が咲き―










「…それがどうした。
目的の為に手段を選ばずして何が悪い?」












―風が吹き―











「別に俺が強いんじゃないよ。――みんながいつもより弱いんだ」












―花は散り―










「これは、あたしの罪の証。その、戒め」












―そしてまた芽吹く―











「……判り辛ぇよ。…クソ兄貴」












―そして時は巡り―











「この瞳も、名前も。全てが俺の誇りだ」












―傷の癒えた体にはまた傷がつき―










「この人達にはもう二度と、その指の一本さえ触れることは許さない」












―そしてまた、廻り合う―











「私は優しくなんてありませんよ。
…ただ、自分勝手なだけなんです」











陽光の下に集まりし4人と










月光の下に集まりし4人が再び出逢った










―それは、旅の始まり―


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ