空色Diary
□◇
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「……ちさと?」
「きょう」
雪の降る、寒い日。
周りと同じ幼稚園の制服に身を包み、チューリップ型の名札をつけた千里が振り向くと、そこには響が不思議そうな顔をして立っていた。
「どっかいくの?」
こてん、と首を傾げ、長靴をはいている千里を見つめる響。
「外。しゅんが1人で頑張ってるから」
千里はそう言って外を指差すと、さっさと外へと出ていく。
響は一瞬迷ったあと、急いでその後に続いて行った。
――それは、ある冬の出来事。
Scene2
チューリップの咲いた
日
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