ブルースターU

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石は転がり続ける


誰の意図も考えも無視して


どこまでも、どこまでも



それではその石は、どこから来たものだろう?


どこにあって、どうして転がり始めたのだろう?





さあそれでは始めよう


終幕の前の、ちょっとした前口上


緊迫した空気に疲れた時の、


箸休めのようなものだ




時代は遡り、金崎真里という少女が生まれていなかった頃


越前リョーマが、まだ現世にいなかった頃の話だ





あるところに、一人の少女がいた


これは、その少女のお話――







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