蒼い蝶の深い夢

□第0夜
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伯「  を甦らせてあげましょうカ?vV」

その日、少女は“製造者”に目をつけられた…

『  !』

少女が叫ぶと、魔導式ボディの中に魂が入った。

?「…よくもアクマに…!!呪ってやる!!」

少女は右目を刺され、泣きながら謝り続けた。

『ごめん…なさぃ…ごめ…さぃ…』

すると右手の甲に埋め込まれていた黒い十字架が蒼く光り、アクマのボディを凍らせていった…

『  !?』

少女は氷を砕こうと必死に叩くが、少女の小さな手が傷付くだけだった。

『やめて…止まってよぉ!!』

少女の願いも虚しく、アクマのボディはどんどん凍っていった。

?「…貴女を…愛してるわ…ごめんね…」

パキパキ…バリィィィイン…!!

氷はアクマのボディを全て包み込み、砕けていった。

『いやああぁぁあァァアア!!!』

製造者も蒼い光も消えていた。少女の右手の甲の十字架は蒼くなり、月の光でキラキラと輝いていた。

?「アクマに内蔵された魂に自由はない。永遠に拘束され、伯爵の兵器<オモチャ>になるのだ。破壊するしか救う手は無い。お前もまた神に取り憑かれた使徒のようだ。」

少女の前には頭に金色の“何か”を乗せる朱く長い髪に仮面で顔を半分隠す男がいた。

クロ「俺の名はクロス・マリアン。エクソシストにならないか?」

クロスと名乗った男は少女に手を伸ばした。

少女は差し出された男の手を取り”エクソシスト”になる道を選んだ。


end
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