蒼い蝶の深い夢
□第0.5夜
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巻き戻しの町
34回目の10月9日
「はーい、いらっしゃいいらっしゃ〜い。」
ボールに乗ったカボチャがジャグリングをしている。
カボ「ピーテル劇場のホラー演劇“カボチャと魔女”は本日公演〜ん♪」
その隣にはチケットを売る魔女
魔「チケットいかがですか〜?」
「ごくろうさんごくろうさん。休憩していいよ。」
太めの団長?らしき人がカボチャと魔女に言う。
リナ「アレンくん。」
振り返ると少女がいた。
アレンと呼ばれたカボチャは、劇場で使うであろう道具が沢山ある場所で話す事にした。
カボチャの正体はは黒の教団エクソシストのアレン・ウォーカー。
名前を呼んだのは同じエクソシストのリナリー・リー。
リナ「どう?この仕事は」
アレ「うまくいったら正社員にしてくれるそうですよ!」
リナ「ホント?!」
リナリーがまるで自分の事のように喜んだ。
アレ「アクマもあれから音沙汰ないし…。
今のうちに決めたいですね;」
リナ「うん、そうね。この三日間ですでに5件クビになってるし・・・;」
2人は苦笑い。
リナ「それにしても、アレンくんって大道芸上手だね。」
アレ「僕小さい頃、ピエロやってたんですょ。」
話しながら器用にボールで遊ぶアレン。
アレ「育て親が旅芸人だったんで、食べるために色んな芸を叩き込まれました。
エクソシストになってそれが活かせるとは思ってませんでしたけど;」
リナ「じゃあ、色んな国で生活してたんだ!いいなぁ♪」
リナリーな瞳を輝かせる。
アレ「聞こえはいいけど、ジリ貧生活でしたょ〜;リナリーはいつ、教団に入ったんですか?」
リナ「私は物心ついた頃にはもう教団にいたの。
私と兄さんはね両親をアクマに殺された孤児で…。私が“黒い靴”の適合者だと分かって一人教団に連れて行かれたの…」
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