蒼い蝶の深い夢
□第0.5夜
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−回想−
…正直初めはあそこが牢獄のようだった。
唯一の肉親だった兄さんと引き離されて、自由に外にも出してもらえず…
死にたかった…だから自分を傷つけるようになった。
でも、手足の自由も奪われて、死ぬ事もできなかった…
"帰りたい……おうちに帰りたい……"
そう願い続けた……
そしてその願いをあの人は叶えてくれた……神様さえ叶えてくれなかった私の願いを。
「ここがおうちだよ。」
そう言ってあの人は私の頭を撫でてくれた…
その瞬間、長い悪夢から醒めることが出来た…
コム「……遅くなってごめんね?……ただいま。」
コム「今日から兄さんもこのおうちに住むょ。また一緒に暮らせるからね。」
3年ぶりだった……
コムイ兄さんは私のために“科学班室長”の地位について教団に入ってくれたの。
−回想終了−
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