五十の音

□呼吸と体温
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【呼吸と体温】




朝、人肌の体温を背中から感じた。
そう抱きしめられていた
それが自分の相方の達也だと気付くのに寝ぼけた頭で10秒かかった
でも、それが不快なものではなかったからそのままにしていた

暖かくて落ち着く

カチカチという時計の音と
達也の呼吸音が聞こえた
それを確認して、達也の寝顔を覗く。

「あほ面」

思わずクスリと笑ってしまった。
それは、あまりにも幸せそうに眠っているからだ。
達也のほうに寝返りをうち、そっと達也の胸の中にすっぽりと納まった。
達也の胸に耳をあてると心臓の音が聞こえる。


「(達也、あったかい)」


しばらくその音を聞いているとあることに気付く
だんだん、鼓動が早くなっていっているのだ




「達也・・・・起きてる?」
達「…」
「そう、おきてないんやね?
なら、一人でモーニングサンド食べに行こうかな〜」
達「お!起きてます!!だから置いていかんといて!!」
「あほ。」
達「おはよ」
「ん、おはよ」

と言いながら、達也がやさしく抱きしめてくれていた。
寒い冬は嫌い
だけれど、達也のぬくもりは心地がいいから
冬は好きだ。

でも達也の鼓動を聞いて自分の心臓のリズムが速まるのは少し悔しいとおもった




=オフシーズンの朝

お前ら!いちゃいちゃし過ぎ///

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