五十の音

□すねるんじゃないよ
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【すねるんじゃないよ】



考「なあ、」
小「・・・」
考「おい」
小「・・・」

こうやって、さっきからだんまり
俺が何かしたって言うのか?



考「・・・なんやねん、すねんなや」
小「なにもないですよーだ」
考「(こ、こいつ)」


小春はそっぽを向きながら頬をふくらませて
いかにも怒ってますよーっていう気を発している。
それ、やめろよ
俺は苛立ちを隠せないまま、気を落ち着かせるためコーヒーを入れる。


小「・・・」
考「・・・」
小「はあ・・・」
考「(ため息つきたいのはこっちだ)」
小「どうして、私がおこってるのかわからないんですか?」
考「わからないも何も、俺は何もしてない」
小「それが悪いんです!」

はぁ?・・・それの何がわるい


考「意味がわからん」
小「わかってない、まったくわかってないです。
考太郎先輩は、私になにもしてくれないし
考太郎先輩から、手、とかつないでくれないじゃないですか!」
考「?」
小「だから!もっと、手を出してくださいってことです!」
考「・・・・おまえ、あほか」
小「あ!あほ!?あほとはなんですか!!
これでも、女子の言い分です!」
考「くふふふ、ふははは。」
小「わらわないでください!」
考「ははは、だって、そんなことですねてたのかと思おうと面白くて仕方がない」
小「な!そんなこと!もう!しりませ・・きゃっ!」
考「ほら、」


ちゅ、と口づけをすれば徐々に小春の顔が赤くなるのがわかる。



小「なななななな、」
考「お望み通りしてやったぞ?小春」



だからもうすねんなよ


=考太郎さんのむっつり!(違う)



なんだか普通のかっぷるなのでおちつくな




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