五十の音

□愛してる。
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【愛してる。(達+美)】



達「美空。」
「なん?」
達「愛してる」
「キモイ」

べしっと叩く美空。
だけど本気じゃないのは重々承知
だって、それは愛のこもった掌だから。


達「ね・・美空は?」

俺のことどう思ってる?
なんて聞いてみれば
美空は少し顔を赤くした


そこがかわいい



「お前なんか・・」


少し間を空けて小さく言う



「嫌いじゃない。」

あ、逃げた。

達「せこい、それって、俺の思うように解釈していいんかな?」

美空の腕を握って捕まえると
美空は、片方の手で今度はチョップしてきた



「好きにしろ、アホ」
達「おう。美空が俺のこと好きやってことやナ?」
「好きにしろ言ったやろ!アホ!達也のアホ!」


さっきよりも強く叩いてくる美空
少しからかいすぎた、ごめん
美空がプイッと向こうに向いて
頬を膨らませた。

達「ごめん。許してえなぁ」

「プリン・・」

達「え?」


小さく声が聞こえた。



「プリン買って来て・・・。
そしたら許したる。」

達「うん!」



やっぱり美空は優しい
言葉で言わなくても
それが愛だって、俺にはそう思う。
やっぱり
美空は大好きだ。愛してる。










(調子に乗った俺を許してね)






なんだかんだ言って
相思相愛なんじゃないのかなこの二人は!

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