五十の音

□kissなど一つ、いかがでしょう?
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【kissなど一つ、いかがでしょう?】



達「あーー、美空からのキスがほしい」
「はぁ?脳内に虫でも沸いたか」
達「ひど、」


突然の言葉に美空は冷たい視線で達也を見る。
だが、相変わらず達也は美空にべったりだ


達「なぁ、美空。俺一回も美空にキスしてないよね」
「ん?あたりまえやろ。したないし、されたくもないし」
達「なぁ、キスしようか」
「今の話聞いてなかった?」
達「うん。キスしよう。そうそう、それから愛は始まる。
いや、そんなモン無くても俺は美空にくびったけ」
「おいおいおい、暴走は許さんぞ」
達「みそらぁww」
「きもい、やめんかい!」



達也がぎゅうと美空を抱きしめて
くいっと、美空の顔を上げさせる。
意外と近い達也の視線に思わずドキリと美空の胸がはねる



「た、た、達也!!ち、かい」
達「・・・・・キスしよ」
「や、いや・・おねが、こんなとこで・・いや」
達「美空・・・いい?」
「・・・うぅ」

少し強引な達也の行動に、美空はおされぎみ
でも達也が真剣な表情をするから
美空はぎゅっと目をつむる







一「お待たせ、これが新しいバット、
どうかなぁ・・ちょっと軽くしてみたんだけ・・・あれ?どうしたの?」


店の奥から出てきた一郎が目にしたのは
顔を真っ赤にした美空と
頬っぺたに赤い手形を残してイタタタといっている達也だった





=キスは未遂で終わりました。












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